フィットしている新戦力TOP10:プレミア

代表ウィークは国の威信をかけて戦う、フットボーラーとしてはより一層気合の入る戦いでしょうが、ファンとしてはなんとも言えない週ですよね。


早くリーグ戦が見たい!!


頼むから怪我をしないで帰ってきてもらいたいですね、特にリヴァプールのメンバー。多国籍ですから各国のメディカル、フィジカルスタッフの方々よろしくお願いします。
今回はこの期間を利用してプレミアリーグで7試合を消化してみて、最もクラブにフィットし良い買い物となっている新戦力について考察しようと思います。
この夏も大金が飛び交う夏でしたね。各クラブの上層部や選手の代理人は慌ただしい日々を過ごし契約をまとめたことでしょう。


余談ですが、海外ではよくチームから余剰戦力扱いされた選手が他のチームと交渉中、もしくわオファー待ちの段階でもいつも通りクラブの練習に参加していますよね?あれってどんな気分なんでしょうね。穏やかなわけないですよね?だってこれから自分を売るためのオペレーションをしているチームの練習に100%で臨めますか?監督も親身にアドバイス出来ますかね?
そこらへんのメンタルというか気にしないところが凄いなあと毎回感じます。契約がまとまれば昨日までボールを蹴っていたグラウンドからとっとと出て行くんですから。


ではでは今期新加入選手でここまで優れた活躍を見せている選手を何人か紹介していきます!私の独断と偏見でランキング付けしました



第1位 MFサディオ・マネ(リヴァプール)←サウサンプトン

言わずと知れたリヴァプールのお得意様、サウサンプトンから3400万ポンドでマージーサイドにやって来たセネガル代表の快速アタッカーは、早くもチームに不可欠な戦力へと評価を高めています。マネはここまでザルツブルク、サウサンプトン、リヴァプールと絵に描いたような成長と成功を掴み続け、その勢いはとどまることを知りません。
開幕戦のアーセナル戦で見せたクレイジーなゴールでリヴァプールサポーターの心を掴んだマネはその後もハイパフォーマンスを連続して披露。今季からクロップが導入した4−3−3の右ウイングを担当すると驚異の加速力でサイドを切り裂き、高いボールスキルと攻撃性能で対峙するプレミアのDFを手玉に取っています。
特に、マネのサイドでアダム・ララーナやジョーダン・ヘンダーソンやロベルト・フィルミーノらが行うアンダー2タッチで繰り広げられるハイテンポの崩しが面白いように決まるのは、相手DFの集中力がこの快速アタッカーへ常に配られており意識が散漫した状態で対応を難しくさせているという利を作ってもいます。
縦に早いクロップのサッカーを完結させるラストピースとしてやって来たマネはここまで十分すぎる活躍を披露しています。文句なし、今夏の移籍市場でのベストオブオペレーションでしょう。


第2位 MFネイサン・レドモンド(サウサンプトン)←ノリッチ

年代別イングランド代表の常連で20歳前後からフル代表入りを当然のように思われていたレドモンドですが、所属するノリッチがプレミアとチャンピオンシップを行き来する不安定なここ数年を歩んでいるように、彼もまた本来のパフォーマンスを発揮出来ずにいました。その間、同じポジションのラヒーム・スターリングやジェシー・リンガードの台頭もありレドモンドが代表入りすることは非常に難しい状況へと変わっていきました。
そんなレドモンドに今季転機が訪れます。
ロナルド・クーマンが退任し、エースのグラツィアーノ・ペッレが移籍した新生サウサンプトンがレドモンドの獲得に白羽の矢を立てたのです。フランス・リーグ1のニースで長年、若手育成で評価を高め、ハテム・ベンアルファらを復活させたクロード・ピュエルを新指揮官に添えたサウサンプトンはこの英国産ウインガーを1000万ポンドで獲得しました。若手育成と選手の復活を得意とするピュエルのサプライズがここから始まります。
サウサンプトンは今季大方の予想に反し、このウインガーを2トップのポジションで起用させています。巧みな駆け引きを得意とするシェーン・ロング、もしくわ高い得点力が魅力のチャーリー・オースティンの隣にレドモンドを配置すると、ここ数年の鬱憤を晴らすかのようなプレーを新境地で見せつけています。
自慢のスピードと敏捷性を活かして相手の守備ブロックを搔き乱し、積極的な仕掛けで攻撃に緩急を加えるなど新ポジションで眠っていた才能を見せつけています。
この夏の契約はレドモンドにとってもサウサンプトンにとっても、そして英国のサッカーファンにとってもサプライズとなる活躍を提供しました。


第3位 FWクリスティアン・ベンテケ(クリスタルパレス)←リヴァプール

この2年間で実に約6500万ポンドの大金を市場で動かしているベンテケは(アストンビラ→リヴァプール、リヴァプール→パレス)ようやくここロンドンに安息の地を見つけたようです。
セルハーストの住人たちが長年待ちわびた待望の大型ストライカーの獲得は、3年連続のプレミア残留や昨季のFAカップ準優勝というパレスが次のステップに進む上で必須の戦力でした。
リヴァプールで期待を裏切ったベルギー人ストライカーは新天地で非常に落ち着いています。ここまでリーグ戦5試合で3ゴールを奪い、長身を生かしたポストプレーでアンドロス・タウンゼントやウィルフリード・ザハといったチームの顔とも言える英国産アタッカーに多くの好機を与えています。彼らの活躍もありパレスは今季ここまで8位とスタートダッシュに成功しています。
プレミアリーグ通算123試合54ゴールという数字を残しているストライカーは今後もゴールの大半はビラやパレスといったスモールクラブで積み上げていくのが性に合っているようですね。


第4位 MFイドリッサ・グイエ(エヴァートン)←アストンビラ

グイエを選ぶあたり、我ながら渋いなあと思いました。笑
パトリック・ビエラが創設したフットボール機関、ディアンバース出身のグイエはリーグ1で5年を過ごした後に悲劇の舞台となるアストンビラにやって来ました。奮闘虚しくチャンピオンシップに降格したグイエはこのままキャリアの下降線に入るのかと思われましたが、新たにエヴァートンを率いるロナルド・クーマンは昨季のグイエのパフォーマンスに好印象を持っており、4年間の契約をまとめました。
やや人材過多なエヴァートンの中盤においてグイエは自身の色をはっきりと示しています。中盤の底でボールホルダーに食らいつき、ピンチの目を未然に摘む守備的な役割を担うグイエはここまでリーグ戦全試合に出場し今季5位のエヴァートンの好調を影で支えています。
フィジカルとスピードに優れたプレミア向きなグイエは長くこのリーグに留まることを望んでいるようです。


第5位 MFスティーブン・デフール(バーンリー)←アンデルレヒト

ベルギーのアンデルレヒトから加入した28歳のデフールは自身初のプレミア挑戦で早くもチームに違いを生み出しています。ポルトで活躍した後母国に戻っていたデフールはベルギー代表にも定期的に召集されている実力者で、トップレベルの経験値の少ないバーンリーにとっては大きな契約となりました。
中盤でのゲームメイクや豊富なランニングで無骨になりがちなチームの攻撃にアクセントを加え、可能性を感じさせるプレーを披露しています。
決してビッグネームではありませんが、バーンリーという小規模クラブにおいてデフールの加入はチームを前進させる重要な鍵です。


第6位 GKマーティン・ステケレンブルグ(エヴァートン)←サウサンプトン

近年は毎年のように所属を変えていましたがティム・ハワードの去ったエヴァートンにおいて守護神として高い安定感を見せています。この代表ウィークではオランダ代表で久しぶりに正守護神の座を射止めるなど移籍以降ポジティブなイメージを残していますね。


第7位 MFナセル・シャドリ(ウェストブロム)←トッテナム

スパーズで居場所を失ったシャドリは、トニー・ピューリス率いるバギーズでリーグ戦3ゴールをあげチームの9位スタートに大きく貢献。フィジカルとスピードを併せ持つウインガーは2年ぶりの2桁ゴールの実現も視野に、ボトム10の常連になっているチームを向上させる起爆剤として期待されます。


第8位 DFジョエル・マティプ(リヴァプール)←シャルケ

フリートランスファーで加入したマティプは長年リヴァプールのDF陣にはいなかったビルドアップを得意とするスタイルの持ち主で厚みのあるチームの攻撃の一助になっています。早くも不可欠な戦力として最終ラインに立ちはだかります。好調ながらここまでリーグ戦でクリーンシートがない不名誉を挽回することが求められる。


第9位 MFジョー・アレン(ストーク)←リヴァプール

19位に低迷するストークはアレンを今季獲得していなければさらに悲惨な状況もあり得たでしょう。EUROでの活躍そのままに中盤にクオリティを注入しアレンにしては珍しいここまで2ゴール。約1200万ポンドの取引が決して高い買い物ではなかったことを証明しつつあります。


第10位 MFエメリック・ヘイビェル(サウサンプトン)←バイエルン

バイエルンやシャルケにまたがる複雑なオペレーションを経てピュエルのサウサンプトンに加入したデンマークの若き天才はここまでリーグ戦全試合に出場。高い技術とフィジカルの強さを活かしてプレミアにも順応し、昨季の活躍に拍車をかけ本格ブレイクの匂いが漂います。



以上10人の新加入選手を紹介しました。上位でも下位でもビッククラブでもスモールクラブでも平等に評価してみました。ぜひ今後も彼らの活躍に注目してください!
次回はここまで失敗に終わっている夏の契約についてまとめたいと思います!






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