今期ブレイクするんじゃないかなあ①



レアルのスペイン代表MFアセンシオが先日のバルサ戦でスーパーなミドルを決めましたね。
試合後にピケが「9年間で始めてレアルと差があることを痛感した」と話しました。
アセンシオの2戦連続ゴールと神がかった左足は、ロナウドがいなくてもレアルには戦う方法があることと、ネイマール退団の余波をモロに受けているバルサとレアルの力の差を如実に現しました。


アセンシオだけでなく、近年多くの有望な若手タレントがブレイクやチームで頭角を現しています。
リーガではアセンシオはもちろん、ビルバオのイニャキや、ソシエダのオヤルサバルなどが結果を残し始め、
セリエでは今季ミランに加入したケシエ、同じくユーベ入りしたベルナルデスキ、サンプドリアのシックが、
ブンデスではデンベレプリシッチというドルトムントのレギュラー格が登場し、
プレミアではスパーズのデレ・アリがワールドクラス級の大活躍をしています。


「今季はどういった選手がブレイクするのか」サッカーファンが抱く共通のワクワクをシーズンが開幕したばかりの今、予想して見たいと思います!


あくまで予想ですので温かい目で見てもらえると幸いです。。。
欧州サッカーは3つのテレビ番組を契約し、海外の無料ライブサイトに登録し、ニコニコも使ってよく見ているので、その知識を使って紹介していきます!



エントリーNo1 DFジャック・スティーブンス

サウサンプトン所属 23歳
イングランド🇬🇧
推定市場価格500万ユーロ
現行契約2022年6月30日


昨季シーズン中にキャプテンが交代したサウサンプトン。
1人目はジョゼ・フォンテ、2人目はヒルジル・ファンダイクが。しかしこの両センターバックが前者は移籍、後者は負傷でチームを離れると、プレミアでの経験が浅いスティーブンスに出番が回ってきました。
吉田麻也と急造コンビを組んだスティーブンスは大方の予想を裏切り、EFL杯決勝に進出するチームに安定をもたらします。
一見、イギリス人らしい屈強な体格が目立ちますが、私がスティーブンスの長所だと感じるのはマークの受け渡しやカバーリングなど守備者に求められるセンスを持っている点です。
潜在能力の高さに加え、「レギュラー」という実践経験を積んだことが彼の才能に多くをプラスさせました。
ブレイクに必要な要素はいくつかあると思いますが、個人的に「きっかけを掴んだ次のシーズンに常時試合に出られる環境」が必要だと思っています。
セインツはこのオフ、CBの補強はレフポズナンから21歳のベドナレクを獲得しただけです。トランスファーリクエストを出したファンダイクに対し、会長が頑なに移籍を認めずあくまで今季の戦力としてファンダイクを考えています。
しかし、ご存知の通りファンダイクは練習にも顔を出さず、もはや戦力にはならないと思います。
絶対的な選手がその状況なのにも関わらず、目立った後釜を獲得しないのは吉田はもちろん、このスティーブンスに大きな期待を寄せているからでしょう。


このオフにはU23イングランド代表の主力として国際経験を積み、新シーズンから5番を纏うことも決まったスティーブンス。
このまま吉田とのコンビが継続されることになればさらに実戦経験を重ねて、イングランド待望の本格派CBに進化する可能性を感じました。


マイケル・キーン、ベン・ギブソン、ジョン・ストーンズら次世代の代表主力CB候補がひしめく中、あえてスティーブンスをブレイク候補にあげさせていただきました。




エントリーNo2 MFヴァンサン・コジエロ

OGCニース所属 21歳
フランス🇫🇷
推定市場価格1100万ユーロ
現行契約2018年6月30日


ジャン・セリやセペリンに加え、スナイデルの加入した今季のニースは中盤にリーグ1屈指のタレントを擁しています。
その中でもこのコジエロは、10代から注目を集めていた逸材で、私もよくニースの試合では彼に注目していました。
メインポジションは中盤のやや下がり目、Wボランチの一角かインサイドハーフのプレーヤーです。
コジエロのプレーを見ていて感じるのはまずは技術レベルの高さ。ボール扱いが非常に上手く、コントロールから次の動作の移動もスムーズ。パスセンスも非凡な才能を感じます。確か168cmくらいだったと思いますが、サイズの小ささを感じさせない粘り強いディフェンスを見せることも出来ます。インターセプトの精度や予測力はイマイチかなあ。


個人的にコジエロは、ヴェラッティを彷彿させるプレーヤーです。
体格も似ていて、中盤の底で高い技術とパスセンスを生かしてゲームメイクするチームの司令塔。という感じです。
ただ若さゆえにまだプレーが安定していないイメージです。ニースはジャン・セリが中盤を牛耳る試合展開が多く、その時にコジエロは自分が果たすべきベストの役割はなんなのか判断することができず、中途半端な持ち上がりや、消極的な横パスを連発することが多く、試合によっては「消える」ことが多いです。
ただそれでも昨季3位でフィニッシュしたチームの中心としてコジエロは常時出場機会を得ていました。私は監督のルシアン・ファブレが大嫌いですが、コジエロを辛抱強く使ってくれたことだけはファブレに感謝しています。
躍進したチームの主力として経験を積んだことで、コジエロは多くの成長のきっかけを手にしたことでしょう。


ジャン・セリの去就が怪しく、ヨーロッパの舞台にも出場し、国内ではマークされることとなるニースにとって、その中でコジエロがどれだけ真価を発揮できるか、彼が大物になるか否かを占う非常に重要なシーズンになることでしょう。


いわゆる「聴衆を魅了する」タイプのコジエロのプレーに是非注目してみてください。

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